【VALORANT】世界一詳しいアイスボックスの攻め方・守り方
お久しぶりです。
今回はみんな大嫌いアイスボックスの攻め方・守り方をマップ考察を基に解説していきます。
アイスボックスのマップ構造まで詳しく言及している記事は私の知る限り存在しないため、本マップを題材にしました。
かなり癖のあるマップである以上、攻め方・守り方を知っているかどうかで大きく差をつけることができるはずです。
アセントについても以前に解説しているので、興味のある方は是非こちらも読んでみてください。
【アイスボックスのマップ特性】
高低差の多いAサイト・ろくな遮蔽のないBサイト・攻める気が起きないミッドといった特徴のあるマップです。
【主要な各エリアに対する考察】
・Aサイト周辺
遮蔽物がたくさんあるように見えますが、実はアタッカーサイドがあるルートで攻め込んでくるとまともなクロスが組めません。
とりあえず以下の状況を想定してください。
このような配置でAサイトを守ろうとする状況を一度は見たことがあると思います。
ジェットのカバーにソーヴァがいて、KAY/Oはソーヴァの斜線が通らないルートに対するカバーを狙う配置です。
結論から言いますが、この配置はアタッカーサイドの攻め方次第で詰みます。
それはなぜか。
攻め側が以下のように進行してきた場合を考えてみてください。
まず攻め側(赤色)が使ったカーテンによって防衛側(青色)のKAY/Oの斜線が消えます。
そしてサイトのミッド側(画像左側)のルートから進行することで防衛側のソーヴァのカバーが入らず、サーバー裏のジェットを攻め側のグレネード+複数斜線で安全に処理されてしまいます。
このような背景からサーバー裏のポジションを生かした斜線組みは困難であると言えます。
・Bサイト周辺
BサイトもAサイトと同様、カーテン等で斜線を切られるとクロスが組めません。
カーテンひとつでほとんどのクロスを潰せる点はパールのBに近いものを感じます。
・ミッド周辺
諸悪の根源。
攻め側がミッドを確保しに行くリスクとリターンのバランスが取れていません。
ミッドからどこへ抜けようにもケアしなければならない斜線が多い上に常に背後を気にする必要があり、そのくせサイトの確保にも直結しないという三重苦です。
はっきり言ってミッドを軸に攻める価値がないため、ディフェンダーサイドもミッドはタレット等を絡めてラークだけをケアする薄い守り方しかしません。
強いて言えば防衛側はミッド高めを取得すれば攻め側のローテを確認できるくらいのメリットはあります。
個人的にはラーカーや少人数戦になって初めて有用になる印象です。
【攻め方】
攻めたいサイトにカーテンとダメージアビリティさえあればプラント自体は容易なはずです。
ここで重要なのが『5人で攻め切ること』です。
特にAサイトが顕著ですが、アイスボックスはカーテン+αのスキルで多くの斜線を潰せるため、しっかり人数をかけて適切に進行すれば防衛側がサイトに3人いようと高確率で制圧できます。
リソースさえ割けばサイトの制圧自体は容易である以上、攻めたい場所以外に下手に人数をかけるのは愚行でしかないです。
【A攻め】
まず気を付けなければならないのは手前で1ピック取られてしまうことです。
サイト中で守ることの不毛さを理解しているプレイヤーなら必ず前目でのキルを狙ってきます。
手軽にケアする方法としてはリコン+フラッシュの合わせです。
フラッシュとリコンを合わせることでリコンが壊されにくくなります。
手前のネストに入られた可能性があるなら適宜KAY/Oのナイフを使ってみても良いでしょう。
サーバー上の斜線に関してはジェットのスモークを使うか、ネストに張り付くようにして進行すれば問題ありません。
とにかくサイトに進行する前にキルを取られないことが重要です。
あとは防衛側のAカーテンが切れるのを待ち、サーバー裏などにスキルを入れながら以下のように進行するだけです。
あとは人数状況や相手と味方のスキル・ULT状況に応じて相手のリテイクを迎え撃つかどうかの意思統一を行うだけです。
【B攻め】
基本的にはA攻めと同様です。
ソーヴァのドローンやゲッコーのディジー等で手前の1ピックをケアし、カーテンと合わせて進行&設置を行ないます。
あとは設置位置にありがちなキルジョイのナノスワームを壊すためにショックダーツを撃てばOK。
KAY/Oのナイフを防衛側のヴァイパーに刺せたら設置阻害されるリスクがほとんどなくなるので、プラント自体はイージーになります。
ただA攻めとの大きな違いは『サイト内でリテイクを迎え撃つことが困難』である点です。
CT・Bオレンジ・Bホール(キッチン付近)からBサイトにアクセスできるため、サイトの維持および遅延がかなり厳しいです。
Bサイト内での遅延が現実的ではない以上、設置後の動きが重要になってきます。
・パターン1
最もオーソドックスなのはB設置後にイエローとメインに引き切り、解除に対する遅延に徹する作戦です。
既に人数有利である場合や味方が裏を取れそうな場合、また相手のリテイクがあまり上手くない場合に非常に有効です。
一方で防衛側がBをリテイク配置にするなどしてリソースを十分に残している場合、引き切ってしまうと苦しくなってしまうケースが多々あります。
防衛側が正しい手順(後述します)でアプローチすればB側はリテイク有利となります。
相手にリテイクを通され続けるときは次のパターン2の作戦を実行しましょう。
・パターン2
設置前 or 設置直後にCTをプッシュする作戦です。
相手がリテイク配置にしているときに非常に有効になります。
防衛側が味方をB側に寄せてグルーピングを狙っている隙にフラッシュ+リコン等を合わせ、ジェットがブリンクインしてCTにいる敵をキルします。
この作戦は防衛側がリテイク配置にしている場合にめちゃくちゃ強いです。
CTを確保できれば防衛側のリテイクは絶望的になります。
A側同様B攻めも防衛側が止め切るのは困難であるため、多くのプロチームがリテイク配置にしています。
最近ではこのCTプッシュを嫌がって味方をCTに寄せるチームも増えてきていますね。
防衛側がCTを手厚くしてカウンターをしてくるならBサイトをドライで進行してみたりすると刺さると思います。
【攻め総評】
AサイトBサイト共に攻め側がリソースを割いた場合、防衛側は止め切ることが非常に難しいという前提を知っておくことが大切です。
試合のレベルが上がるほどアイスボックスの攻めはリテイク阻害の重要度が増していきます。
ミッドの構造が大きく変わらない限り、アイスボックスの攻めはセット寄りになると思います。
【守り方】
攻め方の解説で散々述べましたが、サイト中で守り切るのはほぼ不可能です(相手の攻めがめちゃくちゃな場合や強力なULTを所持している場合を除く)。
したがってアイスボックスの守りは『リテイクの練度』が鍵になります。
リテイクの際に重要となるのは
- 正しい手順を踏むこと
- 攻め側のリソースをできる限り削っておくこと
の二点となります。
【A守り】
まずはサイトの手前でなるべく攻め側にリソースを使わせたいです。
KAY/Oが前目のリコン等を壊してあげてラインを下げ、ジェットが高めの位置を取ります。
その際ベルトの斜線を味方が見てあげましょう(この例ではソーヴァが見ています)。
ジェットが敵を視認したら
こんな感じでKAY/Oがフラッシュを投げてあげても良いですね。
ここで最も大切なのは『デスしないこと』です。
理想は1キル取って引くことですが、相手の人数状況がわかるだけでも十分です。
とにかく死なないこと、1-1トレードじゃダメです。
あとは守りのラインを下げながらリテイクに備えてください。
ただ引くだけではなく、撃ち合う意思を攻め側に見せながら相手にリソースを使わせることができるプレイヤーは優秀ですね。
これは余談なんですが、既に攻め側のプレイヤーを視認しているのに索敵スキルを使うプレイヤーをたまに見かけますが、あれマジで意味ないんでやめましょう。
・Aリテイク
リテイク際に重要なのは言わずもがなヴァイパーのカーテンです。
このカーテンがあればヘヴン下・サーバー付近・デフォルト付近をケアするだけで済むので、比較的安全にエルボー手前までのラインを確保できます。
ここまではあまり時間をかけたくないので、ヴァイパーはリテイクに向けて毒素をきちんと管理しておく必要があります。
デスするのは論外です。
エルボー手前まで取れたらあとはスパイク解除の駆け引きをするだけです。
攻め側のリソースを削っておけばリテイクの難易度は下がるので、リテイクが上手くいかないときは最初に説明した『リソースを削る動き』を見直すと良いかもしれません。
ULTは好きに使っていただいて構いませんが、キルジョイのロックダウンに関しては敵のヴァイパーULTのカウンターに使うのが強いと思います。
【B守り】
B側も基本はA側と同様です。
よくある開幕のドローンに対してはKAY/Oのナイフが最強のカウンターになります。
攻め側のドローンをキャンセルできればメインに対して更にリソースを使わせることができるので、その後のリテイクを有利に進めることができます。
既に述べましたが、攻め側にカーテンを使われるとまともなクロスを組めないので、防衛側がイエローで無理して戦うのは正直微妙です。
あとこれは筆者の個人的な意見ですが、設置位置にヴァイパーのポイズンクラウドを置いて遅延する守り方はあまり強くないと感じています。
特にヴァイパー1コンのときはここにポイズンクラウドを使ってほしくないですね。
コントローラーがヴァイパー1人のときは
こっちにポイズンクラウドを使った方が絶対に強いです。
ワンウェイの方がリテイク時に役立ちます。
設置に対する妨害は正直スネークバイトだけでも十分だと思いますし、なんなら無理して設置を遅延する必要もないです。
アイスボックスのB守りで重要なのは設置をさせないことではなく、設置後のリテイクです。
・Bリテイク
Bリテイクをする上で『イエローまで取り切ること』が最も重要になります。
メインのワンウェイスモークを利用してイエロー手前までを安全に取ります。
画像のようにフラッシュとスネークバイトを入れるとイエローにいる敵はどちらかは必ず食らうため、撃ち合いを有利に進めることができます。
イエローまで確保できれば
ポイズンクラウドを上げ下げしながら解除を止めようとする敵を二斜線で抑えることが可能です。
今の説明でお分かりいただけたと思いますが、攻め側が引き切った場合はリテイク側が死ぬほど有利です。
ULTがない限り攻め側はノーチャンスですね。
逆に言えばこうなる前に攻め側は撃ち合いに行く必要があります。
また早い段階で味方を寄せられているなら設置音と同時にファストリテイクするのもアリです。
【守り総評】
良くも悪くもリテイクはヴァイパー依存です。
特にコントローラーがヴァイパー1人のときは絶対にデスしてはダメです。
またAもBも前目でプレッシャーをかけるという守り方はまず成立しないので、A守りの味方が高めのポジションを取るならB側のプレイヤーはジャンプピーク等による情報取りに留めるといった工夫が必要になります。
わざわざ設置遅延なんかしなくてもメインのワンウェイがあればB側のある程度の足止めはできます。
Bのリテイク難易度が低いため、A3ミッド1B1の配置が基本かなと思います。
攻め側がB攻めの際CTまで取ってくるようならBをもう少し厚めにしても良いでしょう。
【エージェント構成について】
特に理由がなければヴァイパー・ソーヴァ・キルジョイは固定で良いんじゃないかなと思います。
ただリテイクマップである以上フラッシュエージェントは絶対に欲しいので、場合によってはソーヴァを抜いても良いかもしれません。
以下ではおすすめのエージェントを理由と共にTier別に紹介します。
【Tier S】
・ジェット
貴重なオペレーター枠です。
その他のマップに比べてサイト等に対して飛び込む必要性が薄いので、最悪いなくても良いかなと思います。
・KAY/O
味方とコミュニケーションが取れるなら超強いです。
使いこなすのは少しだけ難しいですが、記事内での具体例でもたびたび登場したように上手く使えればかなり優位に立てます。
またKAY/Oのナイフは以下のようなシチュエーションで凶悪なまでの性能を発揮します。
このナイフを使えば防衛側がリテイク配置にしているかどうかが一発でわかります。
サイト中で守っていないことがわかれば攻め側はリソースを使わずにサイトを取得しに行くことができます。
本当に凶悪ですね。
・レイナ
地雷も多くやたらと叩かれがちなレイナですが、アイスボックスに関してはマジでアリです。
サイト中でキルさえ取れればディスミスによって無理ができる+リテイク時にカバーの取り合いになるためレイナのスキルが刺さりやすいです。
とはいえ素の撃ち合いが弱いと何の意味もないので、フィジカルに自信がないならお勧めしません。
【Tier A】
・ハーバー
ヴァイパーと同じくカーテンがめちゃくちゃ強いマップです。
ついでにULTも強い。
Bのリテイクに関しても
こんな感じでハイタイドを使えばメインの斜線を完全に切ることができます。
・ゲッコー
こいつのULTはぶっ壊れレベルで強いです。
フラッシュスキルのディジーは単体だと微妙ですが、その他のフラッシュスキルと合わせることで真価を発揮します。
ウィングマンによって設置中の隙がない点も強みですね。
・セージ
壁によって無理やり設置したりAサイトの二階などといった強力な場所に設置を通すことができます。
解除を通しやすい点も明確な強みです。
スロウオーブによって相手のリテイク遅延も行えたりと、相変わらず一定の強さはあります。
【構成まとめ】
基本的には上記のエージェントから選ぶ形で問題ないと思います。
アイスボックスはパール同様L字構造が多いのでフェニックスも他のマップに比べたら使いやすいとは思いますが、わざわざ採用するほどがと問われると正直微妙です。
強いシチュエーション自体はいくつか浮かぶんですけどね。
ただ何を使うにしても『そのエージェントの強み』をきちんと理解し、それを生かすような立ち回りを心がけましょう。
【終わりに】
今回はアイスボックスのマップ特性を基に攻め方・守り方を解説しました。
この記事が皆さんの助けになれば幸いです。
ご指摘・ご質問などあればコメントに記載をお願いします。
【VALORANT講座】デフォルトとは
今回は競技シーンを見るほどのVALORANT好きなら一度は耳にしたことがあるであろう「デフォルト」、あるいは「デフォルト展開」とも呼ばれる作戦について解説します。
このデフォルトを理解すればVALORANTの上達はもちろん、競技シーンの観戦が二倍面白くなること間違いなしです。
【誤解されがちなデフォルト】
筆者の肌感覚ですが、なんとなく「デフォルト」と「詰め待ち」を混同している人が多い気がします。
大間違いというわけではないのですが、デフォルト=詰め待ちという説明は不十分です。
「エリア取りと詰め待ち」をセットにしたものがデフォルトなのです。
【デフォルトとは】
デフォルトとは端的に言うと"起点作り"を目的とした攻め側の作戦の総称です。
一度簡単な具体例を見てみましょう。
マップはスプリットとします。
まず開幕アタッカーサイドは1-3-1の配置(A1-ミッド3-B1)を取ります。
ディフェンダーサイドはミッドをヴァイパーとオーメンのスモークなどで阻害する配置を取っている、よくあるパターンです。
そしてアタッカーサイドは次のようなベント取りを行い、攻めの起点作りを狙うものとします。
少し見づらいですが、次のような手順でベントを取得します。
ここまでの一連の流れがデフォルトです。
アタッカーサイドは取得したミッドとベントのエリアを基軸に攻めを展開していきます。
【注意点】
とにかく広がった配置をして、スキルを入れてエリアを取るのがデフォルトなんでしょ?と思ったそこのあなた、もう少しだけお付き合いください。
とりあえず使えるスキルを何も考えずに入れていいってわけではないです。
エリア取りのためのスキルには優先順位があり、かつ最小限に抑える必要があります。
なるべく「時間経過でリチャージされるスキル」でエリア取りを完結させることがデフォルトの信念なのです。
また人数が少ない場所に配置されているプレイヤー(今回で言えばAメインとBメイン)は絶対にデスしてはいけません。
というか個人的には撃ち合うこと自体が間違い(相手の進行を抑えて、見えたら一発撃って引くとかならOK)だと思っています。
せっかくミッドの3人が頑張ってベントまで取得しても、メインの人間が勝手に撃ち合ってデスしてメインのコントロールを失ってしまったら作戦がパアですからね。
【アセントにおけるデフォルト】
競技シーンにおいても頻繁に使用されるアセントのデフォルトについて解説します。
構成はもはや見飽きたあの構成のミラーマッチとします。
攻守共によく見る初期配置ですね。
そしてアタッカーサイドは次のようにデフォルト展開します。
見やすくするためにキルジョイのスキルを一部省略しています。
詳しい手順は以下の通りです。
- ミッドにリコン、Aショート側にスモークを使用
- ドローンと共にジェットが進行しアラームボットを破壊
- KAY/Oもジェットのカバーができる位置に進行&適宜キルジョイの空爆などによってBメインのタレットを破壊
ここからはAショートを取りに行ったり、そのままBに流れたりと様々な展開が可能になります。
ディフェンダーサイドのカウンターが怖いときにはKAY/Oのナイフを追加するなどしますが、アラームボットの破壊&ミッドの取得を目的としたデフォルトの流れは上記の通りです。
時間経過で再使用できるスキルを中心にエリア取りを行うため、最終の攻め先に対する火力を損なわずに済む点がデフォルトの強みです。
【デフォルトと構成について】
時間経過でリチャージされるスキルを中心に攻めの起点作りを行うのがデフォルトであるという解説をしてきましたが、これは裏を返せば「リチャージされるスキルがないとデフォルト展開は厳しい」ということにもなります。
まさにPaper Rex(PRX)の多くの構成がこれに該当します。
彼らは瞬間的な火力が高い構成を好み、セットを主体として相手を押し潰すような戦い方をします。
もちろんスローペースで攻めるラウンドもあるにはありますが、その多くはオペレーター等による1pickを目的としているため、デフォルトとは少し異なります。
そんなオフメタを中心としたPRXが、メタ構成を採用しているチームをバタバタなぎ倒していってしまうのがVALORANTの面白さであり、難しさでもありますね。
【まとめ】
今回は「デフォルト」という作戦の解説を中心にVALORANTの理解度を高めていただきました。
余談ですが、デフォルト展開を好むチームとしてはEMEA地域のチームなどが挙げられます。
EMEA地域のチームとPRXの試合は信念と信念のぶつかり合いのようで本当に見応えがあります。
次回のVALORANT講座ではデフォルト以外の作戦、フェイクやラッシュについての記事を書こうと思います。
ご指摘・ご質問などありましたら是非ともコメント欄に記載をお願いいたします。
【VALORANT Masters Madrid 2024】SEN johnqtの頭脳
前回の更新からだいぶ空いてしまいました。
今回はMasters Madrid 2024 Grand Final Map:2 Bindの第8ラウンドを抜粋してお届けします。
こちらの動画の3:26:27~です。
【ラウンド概要】
SEN zekkenのスーパープレーによってSENが一時的に有利を取りますが、すかさずGEN Meteorが返していきます。
最終的にSENが2v1を取り切り、SENがこのラウンドを取得します。
【注目点】
特にご覧いただきたいのが3:27:10~の2v2になったシチュエーションです。
本配信と同様、赤色の攻め側をGen.G(以下GEN)青色の防衛側をSentinels(以下SEN)とします。
両IGLの試行が垣間見えるような素晴らしいラウンドでした。
【解説】
GEN Meteor(サイファー)が上手くSEN zekkenをキルし、スカイ(Sacy)とヴァイパー(johnqt)を視認したことでA2が確定します。
A2が確定したのでGEN MunchkinはBへテレポートします。
この盤面においてGEN側は選択肢がいくつかあります。
一つずつ順番に解説していきましょう。
【選択肢その1】
GEN MunchkinがそのままBサイトに設置し、MeteorがA側から裏を取る形です。
しかしこの選択はあまり強くはないです。
SENが最速でBサイトに寄ってきていた場合、設置を通せるかすら怪しいです。
さらには設置ができたとしても盤面的にそこまで強くないといった問題もあります。
盤面を見ていただけたらわかるように、GEN MunchkinがSENの二人を視認するまでCT側で待たれている可能性を捨てられず、Meteorは裏取りに時間がかかります。
また仮にMeteorが裏を取ることができたとしてもそこまで強い斜線は作ることができません。
これらを踏まえるとこの選択肢は取るべきではないことがわかっていただけたと思います。
【選択肢その2】
こちらは実際にGEN Munchkinが取った選択です。
というよりMeteorがコールした可能性が高いかもしれません。
MeteorがA側のバックサイトまで取れている状況を生かし、Aサイトの設置を狙います。
ここからは筆者の推測になりますが、MeteorがAヘヴンにいたSEN Sacy(スカイ)のB側に走っていく足音を聞き、MunchkinにAサイトへ戻ってくるよう指示します。
もしもMeteorの読み通りSENの二人が最速でBサイトに寄っていたなら、次のような盤面が完成します。
最初の盤面とあまり変わらないと思うかもしれませんが、一度A側を離れたSENはGEN Meteorの進行をケアする必要が生じ、Aサイトに戻るまでに時間がかかります。
Munchkinは安全に設置ができ、またポイズンクラウドと二つのスネークバイトによってかなりの時間を稼ぐことができます。
加えてAサイトはBサイトと違いSEN johnqtのカーテンがないため、Munchkinも立ち回りやすい点が長所です。
【johnqtの頭脳】
恐らくjohnqtはここまで解説してきた内容の八割以上読めていたと推測しています。
少なくともSacyがB側へ走っていく足音をMeteorに聞かれていることを把握し、Meteorの報告によってMunchkinがAサイトに戻ってくる可能性が高いことは理解していたはずです。
その証拠にかなり早い段階で踵を返し、足音を消してAサイトに向かっています。
Grand Finalという緊迫した状況下で瞬時に相手の最適解を理解し、的確な判断を下せるプレイヤーは本当に貴重な存在だと思います。
【総括】
今回はMasters Madrid 2024 Grand Final Map:2 Bindの第8ラウンドを取り上げ、johnqtのIGL能力の高さにフォーカスしました。
この大会を通してSEN johnqtのパフォーマンスは常軌を逸していたと筆者は思います。
一部では「johnqt is FNS with aim.」(johnqtは撃ち合いの強いFNSだ)といった意見があるように、IGL能力の高さはさることながら単純なフィジカルも強い、まさに夢のようなプレイヤーです。
一家に一台johnqtが欲しいものですね。
【おまけ:GENが勝つためには】
ここからは蛇足中の蛇足、結果論オブ結果論なので読まなくても良いです。
GENがこのラウンドを取るにはどうするべきであったか。
当然MeteorがSacyに撃ち勝っていれば...みたいな話ではないです。
まずMunchkinは幸運なことにもポイズンクラウドとスネークバイト二つを所持していました。
そこでポイズンクラウドとスネークバイト一つを使い、次のような設置を行ないます。
CTから斜線が通る設置ですね。
この設置が通ればGEN Munchkinは残りのスネークバイトを絡めつつ時間を稼ぎ、Meteorの裏取りを生かすことができます。
とはいえMeteorのHPがかなり削られている以上、Meteorにオフアングルで勝負させてAサイトの設置を目指す最初の選択が最適解な気もしますね...。
何か良いアイデアがある方はコメントにて教えていただけると嬉しいです。
その他ご質問・ご指摘等もお待ちしております。
ではまた。
【VALORANT攻略】サンセットの戦い方教えます
前回の更新からしばらく空きましたが, 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今回は今更ながら新マップ「サンセット」の解説を記事にしようと思います。
【マップの特性】
マップ自体はかなり狭い部類です。
大きな特徴としては以下の二つが挙げられます。
- AメインからAサイトを挟むことができる
- ミッド取得の価値が低い(Aへの経路がない, Bサイトからも少し遠い)
サイトの数こそ違いますが, 少しヘイヴンっぽさを感じるのは私だけですかね。
というわけでまずは守り方から解説していきます。
【守り方】
相手がラッシュしかしてこない場合を除き次のような配置がデフォルトになると思います。
構成は適当ですが, Aにオーメン+ブリンクスキル持ちを配置するのは鉄板だと思います。
このパラノイアがめちゃくちゃ強いからですね。
レイズのブラパとかと合わせれば簡単にキルが取れます。
Aメインを安く取得されるとあっという間にAサイトを挟まれてゲームオーバーなので, 相手のAメイン取りに対して圧をかけることが重要になります。
相手がAメインの交戦を怖がって取りに来なくなったらマクロ的にはほぼ勝ちです。
こんな感じでAを1人で見ることができます。
当たり前の話ですが, この時レイズは絶対にデスしてはダメです。
もちろん相手のローテの可能性があるのにこれ以上詰めるのもNG。
敵が来たら少しずつ防衛ラインを下げて時間稼ぎに徹してください。
グレネードもあることですし簡単ですよね?
防衛側はいかにA1の配置を作るかが鍵になります。
【攻め方】
鍵となるのは守りと同様, Aメインの取得です。
言い換えれば, 防衛側にA1の配置を作らせないことです。
攻め側の初期配置としては
このような配置が強いと思います。
キルジョイがB詰めと中央ボトム詰めをケア(タレット反応でピークすると強そう)。
オーメンがAリンクの詰めを警戒しつつ残りの3人によるAメイン取得を適宜サポートしてあげられると最高です。
相手の防衛ラインを下げることに成功したら, あとは相手との駆け引きで上手く攻めてください。
【エージェントについて】
研究がまだまだ進んでいないので, 今回は雑に強そうなエージェントを紹介します。
最後に研究次第で強くなりそうなエージェントをおまけとして記載します。
各Tier についてですが
【Tier S】… 同一ロール内で最優先
【Tier A】… 普通に強い
【Tier B】… なしではない
くらいのつもりで書いています。
【Tier S】
言わずもがな。
攻めでも守りでもパラノイアが凶悪すぎるため。
また高所も多いのでシュラウドステップを生かしやすい。
- レイズ
防衛時のAメインでパラノイアと合わせて飛び込んでキル→ブラパで帰る動きが強そう。
高所が多く, またサイト内で守るポジションが限られているためグレが強い。
ブームボットでA1の形を作りに行ける点も強い。
【Tier A】
- スカイ
特に防衛時のAメインでの情報取りが超優秀。
一度防衛ラインを下げられてもフラッシュによる索敵で再度A1の形を作りやすい。
- フェイド
スカイと同様の理由。
スカイの方が情報を取得しやすいが, ULTはフェイドの方が強い。
- キルジョイ
まあ普通に強い。
特にULTが強すぎる。
- サイファー
ワンウェイケージや開幕B詰めケアのカメラなど, 知識があれば強い。
ただキルジョイの方が無難に強いと思う。
- アストラ
正直オーメンで良い気もするが, 回収ピークや解除遅延など, こいつにしかない強みもあるので自分たちのコンセプトに合わせて選んでほしい。
- ジェット
個人的には絶対にレイズの方が強いと思う。
とはいえジェットOTPの人なら仕方ないかな...って感じです。
【Tier B】
- ハーバー
悪くはないと思うが, 個人的にはオーメン1コントローラーが強いと思っているので。
- ネオン
特にAメインに対してリレーボルトの刺さりがよさそう。
ただ使い手の技量が必要な点と別にレイズで良くない?というのが私の所感。
- ソーヴァ
正直Tier Aでも良いかなとは思った。
ただこいつの強さは使い手にめちゃくちゃ依存するのでこの位置。
使いたいなら最低限強いリコンとガジェット壊しの定点などは覚えたいところ。
- チェンバー
マジで使い手次第。
英雄になるか, 戦犯になるかの二択。
【ポテンシャル枠】
- KAY/O
ナイフの定点やフラッシュの定点がメジャーになれば強そう。
- ヴァイパー
こいつの強さは半永久的なリソースの部分にある。
ヴァイパーのスキルのみでA1配置をさせない(スプリットのAのように)セットが見つかれば化けると思う。
【総評】
ヘイヴン同様, いかに防衛側はA1配置を作り, 攻め側はそれを防ぐかが鍵になります。
これを意識して守り方・攻め方を組み立てていくとラウンド取得率が良くなると思います。
まあソロだと厳しいかもしれませんが, 1人で守っているときに下手に詰めたり撃ち合ったりしてデスしてはいけないという話はすべてのマップに共通する話なので, 意識してみてください。
質問やご指摘はコメントにお願いします。
【VALORANT】ソロランク講座「無意味なローテをするな」
Champions 2023 開幕しましたね。
まあ今回もFNCか次点でPRXかなって感じです。
今日(8/9)はBLGがNRG相手にアップセットを起こしましたが、ちょっとNRGの自滅だった感が否めないですね。
次の試合では修正してきて、結局FNCとNRGがグループ抜けかな~と思ってます。
もちろんZETAを一番応援していますよ。
ただチェンバー構成なので選手の爆発待ちみたいなところはありますね。
とまあChampions の話題はこれくらいにしておきます。
(需要があれば大会についての記事も書こうかな。。。)
【正しいローテについて】
今回は「ディフェンダーサイドの正しいローテ」についてお話していきます。
自分のローテが早すぎたせいで、守っていたサイトに入られてしまった経験が1度はあると思います。
以下、具体例を用いて解説していきます。
マップは毎度おなじみのアセントです。
あなたはジェット(守り)を使っているとしましょう。
初動Aメインに対してのリコンでジェット、KAY/O、ソーヴァの3人が映ったとします。
この3人となると本命っぽいですよね。
その後素早い動きでAメインを取得されたとします。
オーメンから「A早いかも」という報告が入りました。
ここでジェットは急いでAに寄ります。
(急がなきゃ...!)ドタドタ
はい、0点です。
理由は大きく分けて次の二つです。
- 本当にAラッシュなら走ったところで間に合わない
- 走って寄っていく音を敵のキルジョイにすべて聞かれている(可能性がある)
1つずつ解説していきます。
【CTからのローテが弱い理由】
1.1 走ったところで間に合わない
A側にいる味方が完璧なスキル返しで時間を稼げれば間に合わないこともないかもしれませんが、ソロランクでそのようなことは期待できません。
Aサイトでの戦闘に介入できず、到着したころには味方はデスしていて既に設置されている...なんてことになります。
要するに急いでCTから寄ったところであまり意味がないんですよね。
1.2 敵に寄っていく音を聞かれる
これが結構大きな理由です。
もしキルジョイが足音を聞いてたらどうなるでしょうか。
キルジョイ(あっBメイン引いたな)
こんな感じで簡単にBメインを取得されます。
味方のキルジョイが下手でタレットを回収なんかしたらいよいよ終わりです。
キルジョイにガンガンエリアを取られて、「B空いてる」と報告されて詰みます。
このように走ってAにCTから寄るという行為は特にメリットがなく、相手にラークのチャンスを与えるだけだということがわかってもらえたかと思います。
ではジェットはどう動くべきか。
何だかジブリのタイトルみたいですが←
【正しい対応】
2.1 Bメインをプッシュしよう
これが最もオーソドックスな対応ですね。
上手くいけば孤立しているキルジョイをキルできます。
またB側の高い位置を取ることができれば敵がローテしてもいち早く気づくことができます。
メリットはこれだけではありません。
タレットが壊されたことで敵のキルジョイが逃げたとしましょう。
ジェットがキャットウォークの通りがないことを確認してあげれば、AショートにいるKAY/OはAメインの敵に集中できます。
まあ端的に言えばエリアコントロール(エリアトレード)の考えです。
このBメインプッシュはB側に誰もいない場合でも普通にCTから寄るよりは強い動きです。
「B側クリア」という情報、つまりエリアが取れているので。
2.2 Bメインを詰めた後の動きは?
ミッドを横切ってAショートに向かっても良いとは思うのですが、あまり推奨できません。
ハイミッドから敵がピークしてくる可能性があり、仮にジェットがデスしてしまうとAショートのKAY/Oのタスクが増えてしまうからです。
個人的には次のような立ち位置がベストだと思いますね。
A側に身体を寄せつつ仮に敵がミッドを取りに来てもジェットが背後を取れる配置です。
キルジョイが釣ってあげたりしたら尚良し。
キルジョイのアラームボットが腐ってしまっているのがもったいないですが。
Bメインを詰める前に上手く回収して、Bメインの入り口にアラボを置けたらもう最高ですね。
【まとめ】
まだ敵のローテの可能性があるのにドタドタCTから寄るのはやめようよっていうお話でした。
別に毎回律義にプッシュをする必要はありません。
詰め待ちをされるリスクもあるので。
CTから寄るにしても敵に足音を聞かれる可能性のある場所ではせめて歩いて移動しましょう。
逆にわざとジェットが足音を立てて敵のキルジョイの詰めを誘発させて、味方のキルジョイがオフアングルで倒すなどといったこともできますが、その辺は味方と上手くコミュニケーションを取って臨機応変にやってください。
【VALORANT】ランクで勝つための裏取り
最後の更新からだいぶ時間が空いてしまいました。
いつのまにかPVが200を超えていました。
本当にありがとうございます。
今回はタイトルにもある通り「防衛側における裏取り」についてお話していきます。
マップはアセントとします。
やや極端な配置ですが、開幕Aラッシュを仕掛けた攻め側がKAY/Oのナイフに映り、その情報によって防衛側がA側に寄る&ジェットがハイミッドの裏取りに成功しています。
この状況で防衛側にとって最も重要なのはジェットの立ち位置です。
それは防衛側のエリアを見てもらえればわかると思います。
Aメインしか取れていない攻め側に対し、防衛側はジェットの立ち位置によってミッド全域を掌握しています。
ジェットの立ち位置のせいで攻め側はBローテをするためには、一度ジェットの斜線を通る必要があります。
要するに防衛側が攻め側を囲い込めているわけです。
ではここでジェットがキルを取りに撃ち合いに行ったらどうなるでしょうか。
ジェットはデスしたけどキルジョイとソーヴァをキルして4v3になったから有利!...ではないです。
確かに人数有利にはなりましたが、エリアはどうなったでしょうか。
ジェットのデスによりミッドコントロールを失い、またアタッカースポーン側からのBローテもわからなくなりました。
ジェットがデスしないでBローテを抑え続けてくれれば、防衛側は3人が待ち構えるAサイトで迎え撃つことができたのに。
しかもジェットのデスによって防衛側は配置を変えなければなりません。
ミッドのキルジョイがいる位置にスモークなんかを焚かれたらもう最悪です。
防衛側は割り切ってBをリテイク配置にしてAを固める or どこかをプッシュして再度盤面的な優位性を作りに行くしかありません。
いくら4v3で全体としては人数有利だろうと攻めと守りの性質上、攻め側に固まって行動されたらどこかで一時的な人数不利が生まれます。
これがあの場面でジェットがデスしてはいけない理由のすべてです。
あの場面でのジェットの最適解は
- A攻めが確定する時間(残り30秒とか)までBローテを抑え続ける
- 攻め側がローテしてきたら1キル取って下がる
です。
上手くやればミッドからキルジョイのカバーも入ります。
敵のローテのタイミングでの撃ち合いに勝てなかったら同じじゃない?と思う方がいるかもしれませんが、オフアングルでの勝負で負けるような人はそもそもジェットをピックしない方が良いです。
そんなエイム力じゃオペも当たらないでしょうし。
今回はわかりやすくするために極端な例を用いましたが、基本は同じです。
- 相手の攻め先が確定する時間までローテの道を抑え続ける
- 攻め側がローテをしてきたら(できれば)1キル取って下がる
特に2. は上手く引ける立ち位置を意識する必要があります。
簡単に言えば時間が結構残ってるうちは死ぬなということです。
【VALORANT】ランクの勝率がガラッと変わるサポート役の心得
最近は記事のネタを探すためにランク配信を結構見てます。
有名・無名問わず。
思わず「あちゃ~」と声が出てしまうようなシーンが多々あったのでその一つを取り上げようと思います。
マップはバインド。
配信者がAリテイクに向かうシーンです。
以下その状況。
相手はヴァイパー1コントローラーでAショートとシャワーを保持。
こちらはAランプとAショートからのリテイク。
結果は
こんな感じでリテイク失敗。
Aショートとランプの撃ち合いでは勝っていましたが、シャワーから飛び出してきたレイズにマルチキルを持ってかれ殲滅。
シャワーは誰も見ていませんでした。
ちなみに配信者の方はサイファーです。
この方はリテイク失敗を主にジェットのせいにしていましたが、それは違うぞと。
以下で解説していきます。
まず撃ち合いが始まる瞬間の斜線組みを確認すると
Aショート側の3人が全員ショートを見ています。
シャワーのクリアを確認したわけでもないのに。
正しい斜線の組み方は以下です。
はい、わかりましたね。
戦犯はジェットでも何でもなく最後尾でシャワーを見ていなかったサイファーです。
Aショートなんてジェットとレイナに任せておけば良いんですよ。
現に直接の敗因はシャワーのレイズですからね。
最後尾のプレイヤーが前にいる味方と同じところを見ているせいで負ける状況をたびたび目にします。
これはバインドに限った話ではないです。
例えば以下のようなスプリットのミッド進行とか。
最後尾のセージがBヘヴンしか見ていなかったら?
ベントからジェットに飛び出されたら全滅します。
最後尾のプレイヤーは前の人間が見ていない場所をケアする。
つまり飛び出されたらまずい場所を見ておかなけらばなりません。
これは基本中の基本です。
エントリーの際やリテイクの際に最後尾のプレイヤーはこれを心がけてください。
成功率がグッと変わります。