パールをプレイしていた時に教材となるような少人数戦があったので共有します。
Aサイト(アタッカー)で以下のような状況を想定してください。
わかりにくいと思うので、状況を順を追って説明します。
青字は味方、赤字は敵とします。
- ネオンがエントリー後ダグアウト付近のアストラにキルされる
- セージがカバーしてアストラを倒す
- スカイがフラッシュを入れてアートから飛び出してセージをキル
- スパイクがAサイト中にドロップ
- キルジョイがスカイをカバーで倒す(残り50秒、今ここ)
端的に言えばキルジョイとヴァイパーの1on1です。
先に1on1がどうなったかだけお伝えします。
Aアート回りを全くケアしていなかったヴァイパーの後ろを取る形でキルジョイが制しました。
これ、はっきり言ってヴァイパーの立ち回りがクソです。
解説に入る前に、まずはヴァイパー視点の思考をまとめましょう。
- キルジョイが最終Aメインは確定
- 残り50秒なのでアートから回ってくる時間は十分にある
- Aメインには自分のポイズンクラウドがある
- 相手がキルジョイなので裏詰めは効果的でない
- スパイクはAサイトに落ちている(Bローテはない)
このヴァイパーは2番の思考がなかったため負けました。
鍵になるのはいかに早く2番と4番の思考に辿り着くかです。
2番の思考より、ヴァイパーがケアしなければならないのは次のような2つの進行ルートです。
50秒で大回りする時間はさすがにないので、基本はこの2つです。
つまり、アートに位置取ってしまうと2方向をケアしなければなりません。
こんな場所にいると見ていないタイミングで進行されて「タイミング悪っ」みたいなことになりかねません。
アートに位置取るのは分が悪いことがわかったと思います。
ではどう動くべきか。
以下で解説していきます。
パターン1
ポイズンクラウドの使用中にAフラワー(シークレットでも可)にリポジショニングする。
ポイズンクラウドの展開中なら安全に移動できます。
こうすればケアする場所は前方だけで済みます。
パターン2
パターン1の動きが超強いかと言われれば正直微妙...。
スタンダードな動きという評価が妥当です。
言い換えれば相手に読まれやすい立ち位置です。
そこで
『Aメインからアート経由でスパイクを拾うには約30秒かかる』
という事実(足音を消した状態)を利用した立ち回りを紹介します。
アートにキルジョイがいる可能性が出てくるのは
早くても30秒後
なので20秒ほどはメインからの進行のみに気を付ければよいです。
メインで何のアクションもなかった場合、アートから回っている可能性が高まりますよね。
そこでメインを取り返します。
先ほどアート経由でスパイクを拾う場合、約30秒かかると言及しました。
しかし、実際にはクリアリングや武器を持ちながら進行する必要があることを考えると35秒前後かかると言っていいでしょう。
したがって、アート経由の場合スパイクを拾った頃には残り10秒前後です。
つまり、バックサイトを丁寧にクリアリングする時間がありません。
キルジョイの立場のほとんどのプレイヤーは次のような立ち回りになると思います。
?の場所にヴァイパーがいると想定します。
なので、設置音がしたタイミングでヴァイパーが飛び出せば概ね勝ちです。
ただこの立ち回りはハイリスクハイリターンです。
1つはメイン詰めを相手に読まれるリスク。
もう1つはヴァイパーがスパイクを監視していないことに少なからずキルジョイは違和感を覚える(はず)点です。
賢いキルジョイは次のような思考になります。
- あれ?スパイク見てないの?
- それならCT側でプラント待ちかな?それでも見てないのおかしくないか...?
- タレットも反応しないとなるとワンチャンメインあるな...
この思考によって、設置フェイクを入れられるとヴァイパーにとって有利な勝負はできません。
メインにいるのがバレて、かつ時間がまだあればバックサイト側に設置されてしまいますからね。
こうなってしまうとリスクを承知でメインを取ったことが裏目に出ます。
まとめ
少人数戦に限らず、立ち回りの正解なんて相手のとる行動によっていくらでも変わります。
大切なのはパターン2で解説したような思考の流れを試合中に実践することです。
クラッチが上手いプレイヤーって思考の流れが的確かつ早いんです。
今後も少人数戦における立ち回りと思考の流れについては記事にしていこうと思っているので、参考にしていただければ幸いです。
それではPart2でお会いしましょう。